アプリ開発会社の選定ポイント2025|提案力・保守体制・地域適合性を徹底比較

iSIN(イシン)アプリ開発地域店舗

1. 課題|“価格”だけで会社を選ぶと失敗する

アプリ開発の見積りは同じ要件でも 3〜10 倍の差が出ることが珍しくありません。提案書に書かれない 保守体制・地域企業特有の業務理解 まで考慮しないと、リリース後に「追加費用」「レスポンス遅延」で ROI が崩れるリスクがあります。

1-1. 解決策

本記事は ①会社タイプ別の強弱 ②提案力をチェックする質問リスト ③保守 SLA 比較表 を提供。さらに「大企業 / スタートアップ / SaaS vs スクラッチ / コンサル併走」の観点で 意思決定フレーム を提示します。

1-2. 費用 / KPI の目安

会社タイプ

初期費

月額保守

提案→受注率

平均リードタイム

大手 SIer

¥8M〜

¥150k〜

35 %

6 か月

SaaS+カスタム

¥3M〜

¥50k〜

48 %

3 か月

地域スタートアップ

¥2.5M〜

¥40k〜

55 %

2.5 か月

コンサル併走モデル

¥1M(要件定義)

20 %*

1 か月

*受注後に実装ベンダー選定のケースあり

1-3. 導入ステップ

  1. 要件粒度の定義 ─ ユースケース & KPI を 1 ページで整理

  2. RFP 発行 & 質問会 (2 週) ─ 本記事の質問テンプレ利用

  3. 提案評価 (1 週) ─ コスト×提案力×保守SLA を重み採点

  4. 候補 2 社で PoC (1 ヵ月) ─ UI プロト & API モック

  5. 本契約 → スプリント開発 (3-6 ヵ月)


2. 解決策|5 つのチェックポイントで“提案力”を数値化

2-1. 業務理解スコア

  • 同業種案件比率 × 業務フロー再現度

  • 地域スーパーなら POS/チラシワークフロー、製造業なら QMS/MES など

2-2. UI/UX プロト精度

  • Figma or XD で ユーザーフローが 3 層以上 描かれているか

  • アクセシビリティ指標 (WCAG) を提案時に言及しているか

2-3. 保守 SLA & サポート窓口

項目

大手 SIer

SaaS

地域スタートアップ

障害一次対応

2h

1h

30m

バグ改修保証

リリース後 30 日

SaaS 規約準拠

90 日

チャットサポート

×

○Slack

2-4. 技術スタック適合度

  • 既存基幹 (SAP/OBIC) と接続するなら Java/Spring が得意か

  • 高速 MVP なら Flutter & Firebase を保有しているか

2-5. コンサルティング有無

  • KPI 設計〜データ分析まで併走できるか

  • BI ツール (Looker, PowerBI) の実績


3. 費用 / KPI|タイプ別コスト構造と回収シミュレーション

3-0 リード

同じ売上目標でも会社タイプで TCO と回収期間が最大 2 倍差。ここでは 飲食 30 店舗/客単価 ¥1,200/DL 50,000 を例に比較します。

3-1. コスト比較

タイプ

初期

年運用

3 年 TCO

回収月 (ROI 1.0)

大手 SIer

¥12M

¥4.8M

¥26.4M

30 ヵ月

SaaS+カスタム

¥4.5M

¥2.4M

¥11.7M

18 ヵ月

地域スタートアップ

¥3.2M

¥1.8M

¥8.6M

14 ヵ月

3-2. KPI インパクト

  • DL 目標:会員数 × 25 % = 12,500 (初年度)

  • 開封率目標:飲食中央値 26 % → ベンチマーク 30 %

  • 来店率目標:Push 開封 × 6 % = 1,950 来店/月


4. 導入ステップ|選定→契約→運用フェーズのタスク一覧

4-0 リード

選定フェーズで “質問リスト” を使い、開発後の手戻りコストを 40 % 削減できます。

4-1. ベンダー選定 (0-2 ヵ月)

  • RFP with KPI / ユースケース / API 一覧

  • 提案書評価:機能優先度マトリクス+SLA

4-2. 契約 & PoC (2-3 ヵ月)

  • 契約形態:準委任+納品物著作権

  • PoC 成果:UI プロト+基本 API 連携

4-3. 開発 & QA (3-9 ヵ月)

  • 2 週スプリント / 毎週デモ

  • QA:テストケース数 / バグ密度で品質指標

4-4. リリース & 保守 (9 ヵ月〜)

  • KPI ダッシュ共有 (週次)

  • SLA 達成度レポート (月次)

  • 機能要望バックログ整理 (四半期)



iSIN で“機能もコストも最適化”無料相談

月額 20〜25 万円・初期 0 円。POS 連携から独自 UI まで 30 分のオンライン相談で試算できます。


5. FAQ

Q

A

提案書で注目すべき 1 行は?

“フェーズ2 以降は運用データを基に要件を再定義” と書かれているかが重要。固定仕様に固執するベンダーは回収が遅れがち。

社内エンジニアが少ない企業でも運用できる?

SaaS+運用代行プランなら、月次レポート+軽微改修込 ¥100k〜でアウトソース可能。

助成金の対象になる?

IT 導入補助金のデジタル枠はアプリ開発も対象。要件定義費 1/2、開発費 2/3 補助。


6. 内部リンク


最終更新:2025-05-16